クラシック入門! |
■「魂の普遍的な力」ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
う〜〜ん、まさか、こんなところで(どんなところ?)、ショスタコを紹介することになるとは思わなかったが、紹介する。
現代音楽の巨匠、ショスタコーヴィチの名作中の名作。
しかも、バーンスタインの歴史的名演奏。
なおかつ、これが1979年の東京でのライブ録音!!(信じられない。)
『革命』の名前でも知られているこの曲の、その名の通りの迫力と悲壮感がたまらなく良い。
バーンスタインが、この曲の秘めたる力をアジアの片隅で解き放った!
●バーンスタイン/ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 (楽天)
●バーンスタイン/ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 (アマゾン)
|
■孤高の天才リヒテルと説明不要のカラヤンというガチンコ勝負
『チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番』と『ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番』というトンデモナイ(超名曲同士の)組み合わせのCD。
しかも孤高の天才リヒテルと説明不要のカラヤンというガチンコ勝負。
二人ともやりすぎじゃないかと思うほど熱いぜ!!
濃ゆくて情熱がホトバシル音楽が聴きたかったら、この1枚だ。
巨匠リヒテルが壮年期に残したチャイコフスキーとラフマニノフの“凄絶”な名演が堪能できる。
このCDは20世紀が残してくれた遺産、宝物だ。
それをこうして21世紀の、しかも「自室」で聴くことができる奇跡! 感涙ものです。
いいのかな〜〜。これほどの音楽がこんな値段で(嬉しくていいんだけれど)。
ホント、レコード(蓄音機)を発明したエジソンさんには感謝するよ。(ついでにCDを発明した人にも。)
ちなみにエジソンはレコード(蓄音機)を発明した際に、この発明品は「遺言」等の大事な言葉を記録するという用途を想定していた。
ところが、世間では「エンターテイメント(娯楽)」の音楽の録音なんぞに使ったものだから、エジソンおじさんは怒ったらしい。
でも、世界で最初のレコード録音もエジソン本人の彼が歌った「メリーさんの羊」だったよな、たしか・・・・・・。
●ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番|チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
(楽天)
●ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番|チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 (アマゾン)
|
■心暖まるワルター指揮、コロンビア交響楽団演奏『田園』
数多く演奏されてきた『田園』(ベートーヴェン・交響曲第6番)。
名演奏もあるし、それほどでもねーな、というのもある。
その中で今も昔も定番中の定番と言えば、ワルター指揮、コロンビア交響楽団演奏のこれだ。
こんなにも心暖まる演奏は他に無い。
●ブル−ノ・ワルタ−/ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」(楽天)
●ブル−ノ・ワルタ−/ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」(アマゾン)
|
■クラシック超入門編!ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
クラシック超入門編!
カラヤンは「新世界」を5回,「モルダウ」を6回録音したが,85年録音の当盤は,それぞれの曲について彼の最後の録音となったもの。
両曲への愛着の深さが伝わる演奏だが,特に「新世界」は細部まで丹念に練り上げられ,その完成度の高さは注目される。
オーケストラもウィーンフィルだから問題ない。
メロディとハーモニーの至極の美しさを体験しよう。クラシックの超入門編として最適です。
●ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」他 (楽天)
●ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」他 (アマゾン)
|
■バーンスタインの『未完成』は完成品!
「20世紀最後の巨匠」の1人であったバーンスタインは、ニューヨーク・フィルでの黄金期を経て、70年代以降は活動の中心をヨーロッパに移動した。
その情熱的で躍動感あふれる棒さばきは、亡くなる直前までいささかも衰えることはなかった。
作曲家としても成功を収めた彼は、カラヤン同様さまざまなジャンルに数多くの録音を残している。
シューベルトはその短い生涯のなかで、名作と呼ばれる歌曲を量産する一方で、形式に依存する交響曲やピアノソナタの分野では決して第一人者とはいえない存在であった。
しかし、ここに収録されている『未完成』交響曲は、モーツァルトのレクイエムと並んで、最も演奏機会の多い未完成ものとして、そのロマンティックな旋律が印象深い。
また『ザ・グレート』も長大でありながら様式美と旋律の美しさが調和した名曲であり、その両曲を晩年のバーンスタインが、広がりのあるゆったりとした歩みで聴かせてくれる「大人」の1枚である。
コンセントヘボウとバーンスタインの組み合わせは名演奏が多い。
この演奏もその中のひとつ。
未完成第一楽章の展開部は大迫力で実にかっこいい。
グレイトの演奏も3楽章、4楽章が絶品。
演出過多と感じる人もいるかもしれないが、この曲はそれぐらい濃厚に演奏して欲しいと思う。お勧めです。
●シューベルト:交響曲第8番「未完成」|交響曲第9番「ザ・グレート」(楽天)
●シューベルト:交響曲第8番「未完成」|交響曲第9番「ザ・グレート」 (アマゾン)
|
■奇跡の『惑星』
ホルスト組曲《惑星》
十数年ぶりに共演となった佐渡裕&N響の“東京の夏”音楽祭2005でのライヴ録音(この曲をライブ録音!!)。
鮮やかで生き生きとした「惑星」だ。
ブラスでの経験が豊かな佐渡らしい豪快な表現も聴ける。
そして、佐渡が、勢いばかりではなく、内容のある演奏を引き出している。
成熟した指揮と圧倒的な表現力を実現。
灼熱の指揮者、佐渡の本領が、日本有数のオーケストラによって存分に発揮された稀有な演奏が、ここに刻印されている。
公演の場ではこの曲が終わったあと、信じられないくらい長い静寂が会場を包み(みな奇跡のような余韻を楽しんでいた)、やがて大喝采となった。
ちなみに、冥王星はまだ冥王星として録音されています。きっとこの曲から冥王星が外されることはないでしょう。(そう願います。)
●佐渡裕/ホルスト:惑星 (楽天)
●ホルスト:惑星 (アマゾン)
|
■音に色があるムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
19世紀的ヴィルトゥオーゾの流れを汲むベルマンのピアノ版と、シカゴ交響楽団の明晰で多彩な響きによって、ラヴェルが意図した音響効果の妙を見事に具現化したジュリーニのオケ編曲版。
共に迫力に満ちた素晴らしい演奏だ。
2つの版の比較には格好の1枚。
「音色」と言うが、本当に音に色があることが分かる。
クラシック入門にこの曲を押す人も多いだろう。何しろ、聴いていて面白くて飽きない。
音のファンタジーをどうぞ!
●ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」(ピアノ版)・同(オーケストラ編曲版) (楽天)
●ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」(ピアノ版)・同(オーケストラ編曲版) (アマゾン)
|